韓国には最近、「GOD生(ガッセン)」という言葉を掲げて暮らしている若者がいる。「GOD生」とは、英語の「GOD(神)」と「人生」を合わせた新造語だ。
勤勉で神のように、他の模範となる人生を意味する。
「GOD生」の基本は、日常を誠実に生きながら、小さな計画から実践していくこと。若者は1日に計画したことを終えるたびにチェックする「ハビットトラッカー(習慣追跡者)」アプリを使用したり、SNSの投稿を通じてルーティンを整理し友人と共有したりする。
「私、今日からGOD生するよ」「次の学期からは本当にGOD生」などの誓いも、ひとつの「MEME(ミーム)」(インターネット上で拡散されて流行する文化)として使われる。
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通訳者カン・ミンジ氏(31)――ミラクルモーニング(朝早くに起きて自己啓発する習慣)を実践するため、努力している。
1日の始まりは午前5時50分から。最近始めた出版翻訳分野で成功するため、睡眠時間を削ることにした。言語感覚を失わないために、通勤時間はスペイン語のポッドキャストを聞いている。
「フリーランスという身分のため、機会を逃したくありません。なので、無理をしてでも、寝る時間を割いてでも、夜明けから翻訳の仕事を始めるようになりました」
カン氏はこう振り返る。「夜明けと一緒に起きるのは容易ではありませんが、未来のために投資しているという感覚、それ自体は良いですね」
会社員キム・ジェヒョン氏(28)――会社の業務時間を除いた時間はすべて、1時間単位の計画を守って暮らしている。
早朝に瞑想した後、手帳に業務内容を整理する。勤務時間を終えれば、水泳や読書など趣味の生活をする。
キム氏がこのような習慣を毎日実践するようになって、すでに1年6カ月が過ぎた。
「“成し遂げたい”と思う目標は、短期間で成就することが難しい。だから“1日でも早く成就したい”という熱望が大きくなる。人生を削って生きていくことを繰り返すうちに、こんなルーティンができたようです」
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会社員で大学生でもあるパク・セヨン氏(25)――午後6時に退社すると、すぐに講義室に向かう。午後9時30分ごろ、学校の授業を終え、課題をこなしたあと、録画講義を受講し、夜明けの午前3時ごろ、床に就く。
「大学に行かず、早くに社会生活を始めました。会社に通って6年ぐらいたつと、“ひとつの場所にずっと留まっていてよいものか”と考えるようになり、勉強したくなりました」
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