「エアジョーダン」に代表されるスニーカーを一つの文化として捉え、そのすべてを見せる展示会「スニーカーズ・アンボックスド・ソウル」が9月10日までソウルの世宗文化会館で開かれている。2021年にロンドンで始まり、オランダと台湾を経て韓国に巡回してきたファン待望の展示会だ。
今回の展示は、本来、運動選手のために考案されたスニーカーがどのような経緯で多くの世代のアイデンティティを代弁する存在となったのか、いかに文化の中枢的役割を果たすに至ったのかを紹介する。靴に過ぎないスニーカーが「デザインオブジェ」と解釈され、数十億ドル規模の産業に成長することになった歴史的、文化的背景にも言及する。
世宗美術館の全館が展示スペースとなるため、有名なスニーカーはすべて展示されると言っても過言ではない。特に壁面一つを埋め尽くした「アワーウォール」(Our Wall)はスニーカーに関心のある人ならくぎ付けになりそうだ。世界で12足しか販売されていない“伝説のシューズ”エアジョーダンなど364足が壁面を埋め尽くす。これらに値段を付けると少なくとも100万ドル(約1億4000万円)に達するという。
スニーカーの展示だけにとどまらず、どう作られ、なぜ人々の関心を引くようになったのか、その歴史を解説するのも今回の展示の特徴だ。
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