現場ルポ
韓国科学技術情報研究院(KISTI)科学データ教育センターは、今後の発展課題も提示している。まず「産官学を巻き込んだ統合的メタバース研究開発の技術協力強化」だ。
「メタバース先導国との技術格差を縮め、関連技術をリードするために、高度な計算能力、高品質なグラフィック、高速なネットワーキングなど、高性能な科学技術インフラを持つ研究機関を中心に『産学研連携型研究開発』を構築しなければならない」
現在、さまざまな分野で企業や機関が、メタバースプラットフォームとコンテンツを開発し、成果を上げている。だが、それぞれが別々のプラットフォームとシステムで運営されている。センター側は、この弊害を避けるためにも、韓国内メタバースプラットフォームとコンテンツが相互に連結され、相互作用を創出できる「K-メタバース融合型・開放型生態系」の構築すべきだと提案している。
同時に「融合型メタバースクリエーター」を育てようという意見もある。KISTI科学データ教育センターは次のように強調する。「国レベルで推進中のヒューマンニューディール政策と連携し、メタバース関連の工学的技術とともに人文学的コンテンツを開発できる『融合型メタバースクリエイター』を養成する必要がある。中長期教育計画を立て、就・創業連携支援案を設ける」
加えて、メタバース上のセキュリティ脅威に備えなければならないと指摘する。「新しいメタバース経済ではハッキング、窃盗など悪意的なセキュリティの脅威の可能性が高まる可能性がある。仮想融合経済の特性に適したセキュリティ政策を立て、セキュリティシステムの開発を推進する専門研究機関やロードマップを打ち立てる必要がある」
©MONEY TODAY