韓国で25日から、新型コロナウイルス拡散防止のため、療養病院・施設での接触面会が禁止された。また、海外から入国する人は当日にPCR検査の受診を義務づけられるようになった。
世界保健機関(WHO)がサル痘に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」が宣言されたのを受け、韓国政府は今週、危機状況評価会議を開催する。新型コロナとサル痘など感染症の脅威が高まり、当局もこれに対する備えに乗り出した形だ。
疾病管理庁中央防疫対策本部によると、24日午前0時現在の新型コロナの感染者数は6万5433人で、先週の同じ曜日に比べ、2万5107人増加した。日曜日としては4月17日の9万2970人発生以来の最高値だ。
韓国内で新型コロナの感染状況が悪化したのを受け、25日からは海外から韓国に入国した人には当日にPCR検査が義務付けられた。また、同日から療養病院・施設で認められていた対面面会が禁止された。入所者の外出・外泊も必須の外来診療に限って認められることになった。
また政府はサル痘の国内流入を防ぐため、中央防疫対策本部を中心に非常防疫体系を維持すると説明した。入国者を対象に▽検疫情報事前入力システムを活用した入国時の注意事項案内▽医療機関にサル痘発生国家での旅行歴提供――などの措置が施行されている。
WHOは23日、世界75カ国以上で確認されたサル痘に関してPHEICを宣言した。これはWHOによる最高水準の警報で、2009年の新型インフルエンザ事態以来7回目。
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