韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の妻、キム・ゴニ(金建希)氏が事実上の公式活動を続けるなか、ある論争が起きている。慶尚南道(キョンサンナムド)金海(キメ)の烽下(ポンハ)村にある故ノ・ムヒョン(盧武鉉)元大統領宅を訪問した際、同行した人物が「巫俗人」ではないかという噂が出回ったためだ。
ユン大統領の選挙戦での公約により、配偶者を補佐する「第2付属室」は廃止された。ただ、不必要な批判をなくすため、キム・ゴニ氏に対する体系的な支援が必要だとの指摘も出ている。
◇荒唐無稽な論議に拡大
キム氏の訪問に同行した人物が巫俗人ではないかという噂に対し、大統領室の主要関係者は14日、「大学教授だ。(キム氏を)よく知っている方だと聞いた。それで同行したという」と反論した。
結局、この人物は、ある大学の舞踊学科教授で、キム氏が経営していた「コバナコンテンツ」の肩書きを持っていたことが確認された。
また別の大統領室関係者は「キム氏とはおそらく親しい間柄で、教授の故郷もそちら(烽下村)だという。そのために同行することになったようだ」と明らかにした。大統領室は、キム氏の烽下村訪問が当初、非公開日程だったことから、私的な縁のある人物が同行したことに大きな問題はないという立場だ。
だが、政界関係者の間では、キム氏の公開行動に関連して議論が噴出した。野党は、キム氏が「非公式的な関係」論争を自ら招いたと攻勢を繰り広げた。
「共に民主党」のチョ・オソプ報道官は「大統領の配偶者の公式日程になぜ、知人が参加したのかが重要だ。大統領室に補佐する職員がおらず、私的な関係者が大統領配偶者の活動を手助けしたとすれば、そうした論争を自ら招いたようなものだ」と批判した。
その一方、国民の力のイ・ジュンソク(李俊錫)代表は「巫俗人だと攻撃していたのを、今度は『私的人物』だと攻撃するのは何なのか。どんなことをしても、大統領配偶者による国民統合の行動を傷つけてやろうという考えだ」として、民主党側に釈明を要求している。
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