今年のスマートフォン出荷量予測が昨年より小幅に減少している。エンデミックが近づいて供給状況も次第に改善される見通しだが、中国の長期不況、ロシアのウクライナ侵攻などにより全般的に市場が萎縮すると予測されている。
グローバル市場調査業者カウンターポイントリサーチによると、2022年のスマートフォン出荷量予測値は約13億6000万台で、前年比で3%減となる。
昨年末から続いてきた半導体などの部品不足による混乱はまだ完全に解消されていない。ただ、全体的な供給状況は次第に改善されると見込まれている。
一方で、市場とサプライチェーン回復に対する期待感は急激に落ちており、地政学的な不安要素も依然として残っているため、今年も市場が萎縮するとの見通しだ。
特に中国がスマートフォン市場萎縮の最も大きな原因になっているものと見られる。
最近、中国での新型コロナウイルス感染の再流行で中国が封鎖措置を取ったため、流通が滞り、物流費用も大幅に増加、生産工場の稼動中断が続いた。中国が世界経済が連鎖反応を起こして、成長を鈍化させているという説明だ。
これだけでなく、ウクライナ侵攻の長期化によるグローバル経済の不確実性の拡大や、物価上昇による消費心理の萎縮、米国の金利引き上げやドル高による新興の韓国資本の離脱なども市場が冷え込む原因となっている。
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