「木曜日メニュー:アワビ丼、ほうれん草の味噌汁、焼肉、ゴマの葉チヂミ、山菜漬物、キムチ」
「日曜日メニュー:アロワイヨーステーキ、トリュフオイル、ジャージャー麺、卵スープ、油淋鶏、レモン漬け、キムチ」
「上品な雰囲気で清潔感があり、料理も全部新鮮で美味しいです」
今月始まったソウル・ブライトン汝矣島(ヨイド)の朝食・ランチサービスを利用する入居者のレビューだ。ソウルの代表的な富裕層だけでなく、最近、地方のマンションまで、いたるところでホテル式の食事サービスが流行っている。マンションの朝食サービスを利用した入居者たちは「価格は普通1万ウォン以下で、最近の物価上昇率からすればそれほど高くもない。コスパ満点の健康食」と称賛した。
直接行って食べるサービスだけでなく、宅配サービスも人気だ。ソウル市江東区(カンドング)の代表的な高級マンションに数えられる高徳(コドク)グラシウムマンションは、朝食宅配サービスを提供するが、追加料金なしで玄関先まで届けてくれる。
マンション団地内の食事提供サービスは2017年、ソウル・聖水洞(ソンスドン)のトリマーゼが初めて導入してから、江南(カンナム)・龍山(ヨンサン)など高級マンション団地から始まった。専用面積84平方メートルが昨年25億ウォンで取り引きされた超高級アパート開浦(ケポ)Xiプレジデンス、ザ・エイチファースティアティア・アイパーク、瑞草(ソチョ)レミアンリーダーズワンもホテル並の食事を提供する。
昨年、タレントのミジャが自身のSNSに「ご飯を炊くことがない」と、居住中の龍山セントラルパークヘーリングトンスクエアの朝食写真を公開し話題になったこともある。
最近は首都圏、地方でもこのようなサービスを導入するマンションができている。
2012年に入居開始した忠清南道天安(チュンチョンナムド・チョナン)の住商複合マンションのペンタポートが、朝食から夕食まで1日3食を提供している。9月に入居予定の仁川市西区(インチョンシ・ソグ)ロイヤルパークシティプルジオもホテル式で朝食から夕食まで食事を担当する。慶尚北道浦項(キョンサンプクト・ポハン)地域の「ヒルステート・ザ・ショップ共生公園」も最近、ホテル並の朝・昼食サービスを提供すると明らかにし、関心を集めた。
単身世帯、高齢層、共働き家族の増加などで自分で料理する代わりに、マンション内で食事を楽しもうとする需要が増えている。
物価高の中でもレベルが高い食事ができるということもメリットに挙げられる。新世界(シンセゲ)フード、アワーホーム、CJフレッシュウェイなど大手給食業界から参入し、直接管理するのも信頼できる部分だ。
もちろん雑音がないわけではない。一部では、食事の品質が低く、運営管理がずさんだという声もある。しかし、食事サービスを提供するマンションはプレミアムマンションという認識がますます強くなっている。
ある不動産業界関係者は「ホテル式食事サービスを提供するソウルのマンションが高価なプレミアムマンションという認識が強く、最近地方でも分譲する際のマーケティングとして活用している」と話した。
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