グループBTSの兵役特例をめぐる問題で、国防省と兵務庁、政界で議論が続いている。BTSに兵役特例を提供するためには、結局、国会が現行の兵役法を改正する必要がある。
◇陸軍隷下部隊への配置
法制処によると、現行の兵役法は、大統領令で定める「芸術・体育分野の特技を持った人」として文化体育観光相が推薦した人物を、芸術・体育要員に編入できるよう規定している。しかし、BTSのような大衆文化芸術家には適切な基準がなく、これまで兵役特例対象から除外されてきた。
国防省・兵務庁も兵役特例を付与することに否定的で、BTSのメンバーも兵役義務を終えるべきだという立場だ。イ・ジョンソプ(李鍾燮)国防相は先月29日、国防委全体会議で「兵役資源が急減し、兵役特例対象者を減らしていることや、兵役義務履行に対する公正性・公平性の価値がますます重要になる点を考慮せざるを得ない」と述べている。
メンバーの一部は、年内に入隊しなければならない。兵務庁関係者は次のように見通している。
「現行法に変更がなければ、BTSメンバーのJIN(本名キム・ソクジン)は入営延期が終了した人なので、年が変われば早期に入営が通知されるだろう。海兵隊と海軍、空軍は志願者だけを受けつけるため、JINのような徴集対象者は陸軍隷下部隊に配置される」
◇公平性
しかし、大衆文化分野でも一定基準の業績を達成した場合、兵役特例を提供すべきだという主張も根強い。
BTSの兵役特例に賛成する側は「純粋芸術の場合、国内大会で入賞しても兵役特例を受けることができる」という点を挙げ、BTSのように世界舞台で認められている場合も、兵役特例を適用すべきだと指摘している。
与党「国民の力」政策委のソン・イルジョン議長は最近、MBCラジオ番組でのインタビューで次のように訴えた。
「今、国内に42の兵役恩恵を与える制度がある。例えば、東亜コンクールで優勝したり、全州大私習遊び(全羅北道全州で朝鮮王朝時代に弓術・パンソリなどを競った大会で、1975年に一種の国楽コンテストとして復元)で優勝しても免除される。チリのクラシックギターの大会で優勝しても、札幌で開かれるコンテストに行って優勝しても免除してもらえる。BTSのような韓国を輝かせたりする若者がいて、米グラミー賞を受賞したのに(兵役特例を)してやらないのは公平ではない」
BTSだけに恩恵を与えようというのではなく、公平性を考えてバランスを取るべきだ――ソン・イルジョン氏はこう強調した。
©MONEYTODAY