
韓国・全羅南道(チョルラナムド)で昨年、中学3年生の少年に暴行を受けて死亡した70代男性の遺族が、SNS上で被害者の写真を公開し、「加害者の罪を正しく問うてほしい」として嘆願書への署名を呼びかけている。
被害者の娘は5日、オンラインコミュニティ「ボベドリーム」に「助けてください!!!全南務安(チョンナム・ムアン)中3暴行・70代殺人事件」というタイトルで投稿。父親が暴行で入院している時の写真も公開した。
その中で娘は、加害少年に対する「拘束令状申請」と「殺人罪の適用」を求める嘆願書のリンクを添え、「父の無念を晴らすために、どうか目を通してほしい」と訴えた。

被害者側によると、父親は隣人として親しくしていた少年の母親らと口論となり、両者から暴行を受けた。「加害者は手袋を着けてキックボクシングのような構えで父の顔を殴った。父は硬膜下出血で頭がい骨を折り、意識を取り戻すことはなかった」と説明した。
さらに「自宅前で倒れているのを発見した」と虚偽の通報をしたと主張。「謝罪一つなかった」と怒りをあらわにした。
続けて「加害者は何事もなかったかのように高校に進学したことが許せない。周囲に『自分たちも被害者』『もともと死ぬ運命だった』などと話し、反省の色すら見せていない」とし、「父の無念を晴らすためにも再度の拘束令状申請と殺人罪への変更をお願いしたい」と訴えた。
この事件は2024年10月13日に務安郡の農村で発生。警察の調べに対し、少年は「母親と口論していた男性に怒りがこみ上げ、つい手を出した」と供述した。警察は少年の拘束令状を申請したが、裁判所は「証拠隠滅や逃亡の恐れがない」として却下していた。
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