2025 年 10月 19日 (日)
ホーム社会中国製の子ども用ヘルメットから有害物質746倍検出…ソウル市調査・12製品が安全基準「不適合」

中国製の子ども用ヘルメットから有害物質746倍検出…ソウル市調査・12製品が安全基準「不適合」

(c)NEWSIS

中国のオンラインプラットフォームで販売されている子ども用ローラースケートやスポーツ用防護具、衣類などのうち、12製品が韓国国内の安全基準に適合していないことが、ソウル市の調査で判明した。

調査は、秋の屋外活動シーズンを迎えるにあたり、海外通販プラットフォーム「アリエクスプレス」「テム」で販売されている子ども用ローラースケート、防護具、衣類、靴など計28製品を対象に実施された。調査項目には、有害化学物質の含有量と、機械的・物理的耐久性が含まれている。

特に問題となったのは子ども用ローラースケートとヘルメットだった。調査対象となった2種類のローラースケート製品からは、発がん性が疑われるフタル酸系可塑剤および重金属のカドミウムが検出された。フタル酸系可塑剤の含有量は、足の甲を固定するベルクロ部位で、韓国の基準値(7種の合計で0.1%以下)の最大706.3倍、また、靴のホログラム装飾部では、カドミウムが基準値(75mg/kg以下)の3.8倍を超えた。

さらに、2製品のうち1製品は物理的な安全性にも問題があった。強度試験、衝突試験、走行試験、靴の接着強度などを実施した結果、靴とプレートの分離、製品の亀裂や破損が発生し、構造的にもバランスが取りづらい欠陥が確認された。

最も深刻だったのは子ども用ヘルメットだ。ヘルメットの外装、内装、あご紐の保護部分からは、フタル酸系可塑剤が基準値の最大746.6倍、鉛は基準値(100mg/kg以下)の57.6倍に達する量が検出された。これらは人体への深刻な健康被害を及ぼす可能性があり、特に成長期の子どもにとって極めて危険とされる。

今回の検査結果を受けて、ソウル市は関連機関と連携し、問題のある製品の流通阻止および販売中止措置を講じる方針を示した。また、消費者には「海外通販で購入する際は安全性の確認が困難な場合があるため、十分に注意してほしい」と呼びかけている。

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