中国産イシモチを韓国産霊光(ヨングゥワン)産イシモチに変身させて、デパートやスーパーなどに流通させて利益を得ようとした関連会社代表に抗訴審裁判部が重刑を言い渡した。
ソウル高裁刑事5部はこのほど、農水産物の原産地表示に関する法律違反などの疑いで起訴されたパク被告(仮名)の控訴審で、懲役3年6カ月を言い渡した1審判決を越える懲役10年を言い渡した。
パク被告とともに原産地を虚偽表示した中国産のイシモチを国内に流通させ、不当な利益をだまし取ったとして裁判にかけられた被告らに対し、執行猶予~実刑を言い渡した。
被告らは2009年10月~2016年8月23日、中国産イシモチを加工して作ったイシモチの干物を、韓国産の霊光イシモチの干物と原産地を偽って表示し、これをホームショッピングやスーパーなどに供給して、約731億ウォン(約77億円)をだまし取ったとして、裁判にかけられた
1審はデパートやスーパーなどに中国産イシモチで作ったイシモチの干物を、霊光イシモチを納品するかのように偽って、数百億ウォンの代金をだまし取った容疑については無罪と判断していた。ただ、原産地表示違反と数十億ウォン代の代金詐取容疑のみ有罪と判断し、懲役3年6カ月を言い渡した。
しかし2審は、パク被告が中国産イシモチを加工して作ったイシモチの干物と霊光イシモチを混ぜて、霊光イシモチだと偽って業者納品した疑いを有罪と判断し、懲役10年を言い渡した。
©NEWSIS