韓国で最近、輸入食品の通関検査の際、中国産のイカ墨色素から基準値以上のヒ素が検出され、輸入が許可されなかったことが食品医薬品安全処への取材でわかった。
同処によると、不適合判定を受けた中国産のイカ墨色素は1500㎏。検査の結果、ヒ素が基準値(4.0ppm以下)を超える6.4ppm検出された。
ヒ素は中毒になると嘔吐と下痢、頭・手・足の痛みが続き、消化管出血などの症状が現れる。ひどい場合はめまい、麻痺、けいれんが発生し、昏睡状態になって死亡することもある。
輸入通関段階で不適合判定を受けた食品は輸出国に返送するか廃棄している。
イカ墨色素は食品添加物で、最近は健康に良いとされる“ブラックフード”人気の高まりから、ベーカリーやパスタなどに使われている。
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