中国による韓国人無査証(ビザ免除)入国措置に伴い、中国を訪れる韓国人観光客が急増する中、パスポート紛失事例も増加している。最近では、緊急旅券を利用しようとしたものの、出国ビザを取得していないために出国手続きが拒否されるケースが発生した。
韓国大使館によると、無査証で中国に入国した韓国人が現地でパスポートを紛失。緊急旅券(非電子旅券)を発行して出国しようとしたが、出国ビザの取得が必要だとして航空会社により出国手続きが拒否されたという。
中国のビザ免除措置発表後、上海を経由する韓国人旅行者数は1日平均300~400人から700~800人に倍増している。冬季は通常、観光のオフシーズンとされるが、週末旅行者の増加により、準ピーク時並みの予約率と搭乗率を記録しているという。
パスポートを国外で紛失した場合、通常の電子旅券または非電子の緊急旅券が発行可能だ。しかし、電子旅券の発行には2~3週間かかるため、緊急旅券を利用する人が多い。緊急旅券は申請当日に大使館で受け取ることができるが、これを使用して出国する場合、別途出国ビザを取得する必要がある。
韓国外務省によれば、無査証で入国しても、パスポートを紛失した場合は地元警察で紛失証明書を取得し、大使館で緊急旅券を発行した後、国家移民局で出国ビザを取得する必要があるという。
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