中国人留学生が掲載したコンテンツによると、留学生が受けることのできる授業はほとんど言語学関連だった。
2024年に金日成総合大学出版社が作った教材「朝鮮語文体講読」「朝鮮語聞き取り」「朝鮮語文法」などがSNSにアップされているのが確認できる。
国家奨学金を受けてきたという学生は、作文の授業で自分が作成した文章をアップした。
「偉大な革命、心の琴線に触れた歴史」
こんなタイトルで、朝鮮戦争の史跡地を訪問した感想文を書きながら、キム・イルソン(金日成)主席を称賛したりもした。
◇1日3食、無料で
学生食堂で提供される食べ物が盛り込まれた「食品トレー認証ショット」もアップされた。
写真にはカレー、ビビンバ、卵スープ、豚カツ、もやしの和え物など、それなりに盛りだくさんの料理がみられる。
国家奨学生に選ばれた中国人留学生らは、1日3食を無料で食べることができるそうだ。
可能な滞在期間は留学生ごとに異なる。7月13日、奨学生の身分で北朝鮮に留学してきた中国人留学生がSNSに掲載した「金亨稷師範大学学生証」には有効期間が「2024年12月31日まで」と記載されていた。同じ奨学生の身分だが、「金日成総合大学学生証」の写真を掲載した学生の有効期間は「2025年3月31日まで」だった。
これに先立つ5月、平壌の中国大使館は「北朝鮮が新型コロナ以後、初めて外国政府留学生の入国を許容し、中国と北朝鮮間の海外留学交流プログラムが公式再開された」と明らかにした。政府奨学生41人のほかに、私費の中国人留学生45人もいるという。
北朝鮮は昨年8月から段階的に国境を開放し始めた。
現在、北朝鮮は中国やロシアなど一部の国に限って観光客も受け入れている。だが、本格的な人的交流は再開していない。
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