
中国に返還されたジャイアントパンダ「フーバオ」が韓国・光州にやってくる可能性が取り沙汰されている。現地では年間100万人規模の観光客を呼び込む効果が期待されている。ただし、パンダの飼育に必要な専用施設には初期費用だけで約350億ウォンが見込まれており、財政面と運営面の両方で本格的な準備が必要とされている。
光州市によると、フーバオの導入はまだ正式決定していないが、すでに国費30億ウォンを投じて「ウチ動物園」内の動物舎3カ所の改善に着手している。
市はパンダ導入とは別に、動物園全体の環境整備も進めている。猛禽類舎は天然記念物の保護施設に改装し、ハヤブサやワシのリハビリや飼育空間として活用する予定。旧チンパンジー舎は撤去し、カワウソの飼育空間に生まれ変わる。過去の爬虫類施設は「動物福祉センター」に改修し、動物の行動研究施設や動物病院として運用する計画だ。
こうした整備事業はもともとパンダ導入とは無関係に進められてきたが、フーバオが光州にやって来る可能性が浮上したことで、施設整備の必要性は一層高まっている。
パンダ導入が現実となれば、飼育施設の拡充に加え、専門人材の育成や運営体制のレベルアップも不可欠となる。
ウチ動物園の医療チーム関係者は「パンダ導入は単なる一種の動物を受け入れるという話ではなく、中国側が要求する飼育基準や施設条件を満たさなければならない」と述べた。
また「診療や管理には専門インフラと経験が不可欠」とした上で、「導入が決まれば中国の飼育員が現地を訪れ、教育や訓練を実施する可能性もあるため、全体的な飼育能力の向上につながるだろう」と話した。
パンダ誘致による波及効果への期待も大きい。実際、エバーランドではフーバオ人気の影響で来場者数が大きく増加した。
2024年1~3月期のエバーランド入場者は117万5000人で、前年同期比20.1%の増加を記録。フーバオ返還が迫った同年1月の単月来場者は30万人を超えた。
現在、ウチ動物園と併設のテーマパーク「ファミリーランド」を合わせた年間来場者は約60万人にとどまっている。しかし、パンダ誘致が現実化すれば、エバーランドと同様に来場者が急増し、年間100万人規模に達する可能性も指摘されている。
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