2026 年 3月 16日 (月)
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中国で拘束された脱北女性の「北朝鮮への強制送還」停止求め、その息子がソウルで抗議行動

ソウルの中国大使館近くで開かれた記者会見の様子(c)news1

北朝鮮離脱住民(脱北者)の女性が中国で拘束され、北朝鮮への強制送還の危機に直面している。韓国に住むその女性の息子が母親の救出を求め、支援を訴えている。

アムネスティ・インターナショナル韓国支部は12日、ソウル中心部の中国大使館近くで記者会見を開き、中国の拘置所に収容されている脱北女性の息子キム・クムソン氏とともに、中国政府に対応を求めた。

記者会見でキム・クムソン氏らは「中国で拘束された脱北者が北朝鮮へ送還された場合、拷問や強制労働、意図的な飢餓、強制失踪など深刻な人権侵害に直面する恐れがある」と訴えた。

キム・クムソン氏と母親は2019年に北朝鮮を脱出したが、中国で離れ離れとなり、息子だけが韓国に入国した。韓国への渡航費を用意するため、母親は中国で現地の男性と結婚し、生活していたという。

しかし母親は2025年1月、韓国へ向かうため「東南アジアルート」を利用しようとした際、中国当局の取り締まりで拘束された。最近、北朝鮮へ近く送還される可能性があるとの知らせが届いたという。

脱北者のグループホームを運営し、キム・クムソン氏の保護者役を務めるキム・テフン氏によると、母親の中国人の夫が何度も釈放を求める嘆願書を提出したが、中国当局からは回答がなかった。最近になって拘置所の看守が「まもなく北朝鮮へ送還される」と伝えたという。

キム・クムソン氏は「母がいる刑務所はもっと寒く厳しいはずで、母が耐えている時間を思うと胸が張り裂けそうだ」と語り、「母は必ず無事に釈放され、中国の夫と再び幸せに暮らすと信じている」と訴えた。

アムネスティは、中国が脱北者を北朝鮮へ強制送還する行為は、国際法上のノン・ルフールマン原則(強制送還の禁止)に違反すると指摘した。

また、中国は1951年の難民条約や拷問等禁止条約の締約国であり、拷問や深刻な人権侵害の恐れがある国へ人を送り返さない義務があると強調した。

記者会見後、アムネスティ韓国支部は、脱北者の強制送還停止を求める2700人の署名を中国大使館に提出した。

さらに、国連の北朝鮮人権特別報告者エリザベス・サルモン氏も10日、中国外務省に関連書簡を送付しており、回答を待っているという。

(c)news1

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