中国からの入国者の新型コロナウイルス感染率が30%に迫り、韓国当局による遮断管理に赤信号が灯った。陽性率が高くなれば、その分検査をしても把握できない感染者が増える可能性が高く、感染者隔離施設の飽和状態などによる防疫の負担も大きくなる。
防疫当局は5日から、中国からの入国者に対して、入国前にPCR検査やRAT検査を受けて陰性確認書を提出するようにする追加措置を施行している。
疾病管理本部の中央防疫対策本部の集計によると、3日に中国から仁川(インチョン)国際空港に着いた入国者は計1137人。このうち空港検査センターで入国直後にPCR検査を受けた旅行客ら短期滞在外国人は281人で、うち73人が陽性判定を受けた。陽性率は26.0%だった。
これは中国からの入国者に対するPCR検査義務化初日の2日、仁川空港入国の短期滞在外国人陽性率20.4%(309人中63人)より5.6ポイントアップした数字だ。
陽性判定を受けた短期滞在外国人は、韓国政府が準備した臨時施設で7日間隔離することになる。PCR検査と同様、費用は当事者負担だ。
政府は当初、最大100人収容可能なホテルを1カ所用意したが、感染者が増加すると、さらに追加して収容人数を計160人規模に拡大した。2日間の検査で既に136人の感染者が出たため、隔離施設収容能力の限界に近づいている。
(c)news1