
中国のオンラインプラットフォームを通じて購入された子ども用靴から、国内基準の最大33倍を超える有害物質が検出された。
ソウル市は29日、中国のオンライン販売サイトで販売されている夏物の子ども用製品(トップス・ボトムス・靴)計24点を対象に実施した安全性検査の結果を発表した。
調査によると、24点のうち14点から鉛やフタル酸系可塑剤などの有害物質が基準を超えて検出されたり、物理的安全基準を満たさないと判定された。
特に子ども用靴4点では、インソールや靴ひもの仕上げ部分など計4か所から、フタル酸系可塑剤が国内基準の最大33倍を超える濃度で検出された。インソールのコーティング部分からは、鉛が基準の約1.3倍検出されるなど、複数の有害物質による汚染が明らかとなった。
また、トップス4点すべてで生地や首回り、装飾部などのpH値が基準(4.0〜7.5)を逸脱し、不適合とされた。中には装飾のチェック柄布地でpH8.8が測定され、ノニルフェノール(基準100mg/kg以下)も基準の1.3倍を超えて検出された製品もあった。
ボトムス6点についても物理的安全性、有害物質、pH値のいずれかで不適合とされた。5点では装飾用の腰ひも(14cm以下)や固定ループ(円周7.5cm以下)の長さが基準を超え、安全事故のリスクがあると指摘された。さらに1点からは金属ボタンから基準の1.67倍に相当するカドミウム(基準75mg/kg)が検出された。
ソウル市は今回の検査結果を基に、基準を満たさなかった製品の販売中止を各オンラインプラットフォームに要請した。あわせて、海外直輸入の子ども用品を購入する際には十分な注意を払うよう、消費者に呼びかけている。
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