2026 年 1月 2日 (金)
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中国、韓国大統領の訪日に圧力…歴史・台湾問題で「正しい立場」要求

チョ・ヒョン(趙顕)韓国外相と王毅中国外相=中国外務省提供(c)news1

韓国のイ・ジェミョン(李在明)大統領が1月中旬に予定している訪日について、中国が韓国に対して日本の歴史問題と台湾問題をめぐる「正しい立場」を取るよう公に求めた。これは中国が日本との歴史問題で外交的摩擦を抱えるなか、韓国に対して外交的調整役としての行動を促す意図があるとの見方が出ている。

韓国のチョ・ヒョン(趙顕)外相と中国の王毅外相は12月31日、韓中首脳会談(4〜5日に予定)の準備の一環として電話で会談した。中国外務省が発表した報道資料によれば、王毅氏は「今年(2025年)は中国の抗日戦争勝利80周年だ」とし、「日本の一部政治勢力が歴史を逆行させ、侵略と植民地主義の罪を正当化しようとしている」と言及。韓国が「歴史と国民に対する責任ある態度」で「正しい立場」を取り、「国際正義を守る」ことを信じていると述べた。

さらに、台湾問題についても「一つの中国」原則の順守を求めた。これは昨年11月、高市早苗首相が「台湾有事には日本が関与する」と発言したことに反発した中国側の姿勢が反映されている。中国側は、イ・ジェミョン(李在明)大統領が日本に過度に接近しないよう牽制した形だ。

ただ、韓国政府はすでに長年にわたり「一つの中国」原則を尊重する立場を維持しており、今回の王毅氏の発言を新たな圧力と見るべきではないとの見方もある。王毅氏は「イ・ジェミョン大統領の今回の訪中を非常に重視しており、歓迎する」とも述べ、関係改善への期待もにじませた。

中国政府系「環球時報」も、韓国に対して「日中間の調整者としての役割を果たしうる」と報じており、中国の外交当局者や学者の間では、韓国が日本との首脳会談で歴史問題に言及し、日本に圧力を加えることへの期待感がうかがえる。

イ・ジェミョン大統領は今回の訪中で、抗日運動の象徴とされる上海臨時政府庁舎の訪問も予定しており、王毅氏が「抗日戦争勝利80周年」を強調したこととあわせて、日中韓の歴史認識をめぐる微妙なメッセージの応酬が続いている。

(c)news1

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