
上司から紹介された20歳以上年上の職場の男性を拒絶した韓国の20代の女性が、職場で深刻ないじめを受けているというエピソードが先月放送されたJTBCの番組「事件班長」で取り上げられた。
女性は資格取得のため昼間勤務の工場に転職。そこで上司から「年齢や外見を問わず誠実な人だから」としつこく勧められ、しぶしぶ男性と会うことにした。それは同じ工場に勤める50代男性。女性は年齢差を理由に拒否した。
歓迎会の酒席では、その男性が頭や肩に触れるなど執ようにスキンシップを繰り返し、女性がやめるよう注意しても、上司は「酒癖で誰にでも触るだけ」と取り合わなかった。翌日には職場の同僚から「うまくやってみろ」と冷やかされ、孤立感を深めた。
女性が「不快だ」と伝えると、男性は「そんなこと言われたのは初めてだ」と反発し、その後は同僚らと一緒に女性をにらんだり難癖をつけたりするようになった。上司に「自分の娘が同じ目に遭ったらどう思うか」と問いかけても、「娘はいない」と冷淡に返されるだけだった。
工場の管理職に相談しても、上司と男性に警告するだけで、その後も嫌がらせは止まらなかった。上司は「告げ口するな。おれは30年勤めており、びくともしない。お前のせいで雰囲気が壊れた」と責め、数日後、重労働を伴う男性中心の部署に異動させられた。
同僚からも無視されているという女性は「職場に行くのが苦痛で悪夢に悩まされている」と明かした。
番組のソン・スホ弁護士は「職場内いじめにあたる。会社の対応にも問題がある。異動は事実上の追い出しだ」と指摘した。
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