2024 年 12月 23日 (月)
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三養、安城湯麺、そして辛ラーメン [KWレポート] 「還暦」の韓国ラーメン (8)

ソウルの大型マート売り場に陳列されているラーメン(c)news1

還暦を迎えた韓国ラーメン市場で、これまで数多くの新製品が発売された。

しかし、すべてが成功したわけではない。30年以上売れ続けるロングセラー商品もあるが、発売3年以内に生産中止となった製品も多い。

几帳面な消費者は口に合わなければ再び購入しない。

この60年間、韓国ラーメン市場シェア1位の製品がたった3つしかない、というのもこの理由からだ。その3つとは三養(サミャン)食品の「三養ラーメン」、農心(ノンシム)の「安城湯麺(アンソンタンメン)」と「辛(シン)ラーメン」だ。

◇黄金期は1980年代

1963年に国内で初めて発売された三養ラーメンは、1986年まで20年以上、不動の1位だった。

後発の農心が1983年に発売した安城湯麺で追撃に乗り出し、発売4年目の1987年、安城湯麺は初めて販売個数1位に躍り出た。

だが、長続きせず、1991年には辛さの人気に支えられた辛ラーメンに1位のバトンを渡した。

辛ラーメンは、変化する消費者の好みと市場トレンドを反映しながら30年以上、トップの座を守り続けている。

農心は2011年、辛ラーメンに牛骨スープを加えたプレミアム製品「辛ラーメンブラック」を発売した。2014年には辛ラーメンのパッケージ替えとともに、スープの味と麺の食感も改良した。2019年には麺を油で揚げていない「辛ラーメン乾麺」、2021年にはスープのない「辛ラーメン炒め麺」など、さまざまな商品を投入した。

農心関係者は「辛ラーメンが1986年に発売した味にとどまっていたら、30年以上も支持されなかっただろう」と分析している。

1980年代は韓国ラーメン市場の黄金期と呼ばれる。

八道ビビン麺(84年)、チャパゲティ(1984年)、辛ラーメン(1986年)、トシラク(1986年)、ジンラーメン(1988年)など、今も売り上げの上位に名を連ねるヒット商品の大半が、この時期に発売されたからだ。

(つづく)

(c)MONEYTODAY

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