
韓国大統領選の投票日(3日)、ソウル市西大門区に設置された開票所で、一部の投票箱に「封印シールの破損がある」との指摘が出た。これに対し、西大門区選挙管理委員会は投票箱に問題はなく、誤貼付の修正による痕跡であるとの判断を示し、最終的に開封を決定した。
問題が指摘されたのは3日午後、西大門区のある大学の体育館に設置された開票所で、一部の投票箱に封印シールが一度剥がされ再度貼られたような痕跡が見られた。
この様子を確認した開票立会人たちは、「不正の疑いがある」として、該当の投票箱を開封すべきではないと異議を申し立てた。
しかし選挙管理委員会は、投票所で封印シールを貼る際に誤って貼り直したものであり、不正開封の証拠ではないと説明。対象となった投票箱は別の投票所からのもので、南京錠はそのままで、封印シールも破損していない状態だったという。
議論が続くなか、該当の投票箱は一時的に体育館の隅に移され、選管と立会人が協議した。最終的に西大門区選挙管理委員会は全会一致で投票箱を開封することを決定した。
選管は「投票管理官の証言とシールの痕跡などを総合的に考慮した結果、初回の誤貼付を現場で修正する過程で生じた痕跡と判断され、故意の破損ではないと結論付けた」としている。
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