2025 年 3月 7日 (金)
ホーム経済IT/メタバース一度折り、さらにもう一度折る…「折りたたみ式ディスプレイで何をする?」

一度折り、さらにもう一度折る…「折りたたみ式ディスプレイで何をする?」

サムスンディスプレイがフォルダブルディスプレイの耐久性を強調する様子(c)KOREA WAVE

フォルダブル(折りたたみ)ディスプレイは、世界最大の移動通信展示会「モバイルワールドコングレス(MWC)」で継続的に人気を集める展示アイテムだ。韓国ムスン電子の「Galaxy Fold」や「Flip」がフォルダブルディスプレイを一般消費者に身近なものにした。それでもなお、新しいデバイスのフォームファクター(形状やサイズ、構造などの物理的仕様)を期待する消費者の目を引くのはディスプレイ技術だ。

「OLED(有機発光ダイオード)マジック」をテーマにMWCに直接参加したサムスンディスプレイは、フォルダブルディスプレイ専用の展示スペースを設けた。

ベゼル(枠の部分)のほとんどないディスプレイで、ヨーロッパの大聖堂のステンドグラスを模したり、低消費電力ディスプレイでデバイスの新たな進化を提案したりするなか、フォルダブルやロールブル(巻取り式)ディスプレイは従来と似た技術でありながらも来場者の注目を集めるのに十分だった。

(c)KOREA WAVE

その中でも「Flex G」と「Flex S」は、それぞれ内側、外側へと二重に折りたためるディスプレイ技術だ。昨年のMWCでも披露されたディスプレイの形態で、スマートフォンはもちろん、タブレットサイズとしても実現可能な技術と予想される。例えば、内側に折りたためるディスプレイは、一方の画面をタッチキーボードとして活用する方法も考えられる。

(c)KOREA WAVE

また、「フレキシブルブリーフケース」も注目を集めている。フォルダブルスマートフォンを大きなタブレットサイズに拡張したような形状でありながら、書類かばんのようなデザインに仕上げた点が特徴だ。

二重に折りたためる商用デバイスを披露したのは、中国企業だった。

昨年、手首に巻けるスマートフォンを発表し、消費者の注目を集めたレノボ(Lenovo)は、ノートパソコンのキーボード部分を除けば、実際のディスプレイは一度折りたたむ構造だ。まるでデバイス全体が二重に折りたためるように見える。

携帯性が重視されるノートパソコンにディスプレイパネルを追加して拡張する点は、重量を考慮するとあまり実用的ではないかもしれない。それでも、ディスプレイパネルを折りたたまずに広げた状態なら文書作業に便利であるかもしれない。ただし、重量バランスによっては不安定な様子も見られた。

(c)KOREA WAVE

(c)KOREA WAVE

縦に開くのではなく、斜めに折りたたんでおけば、画面を分割して構成できる。ノートパソコンの使用者と、向かい側に座る相手がそれぞれ画面を見ることができれば、使い道が多様化しそうだ。例えば、カウンセリングの際にカウンセラーと相談者がそれぞれ異なる画面を見ながら会話を進めるといった使い方が考えられる。

(c)KOREA WAVE

MWCの主役とも呼ばれるファーウェイ(Huawei)は、トリプルフォールド(3つ折り)のスマートフォン「Mate X T」で来場者の関心を集めた。何度も折りたためるスマートフォンの利点は、さまざまな画面構成が可能な点にある。

しかし、ポケットに入れて持ち運ぶスマートフォンが厚くなり、重くなるのは欠点として挙げられる。そのため、各パネルの厚みを可能な限り薄く設計したファーウェイの技術が光る製品となっている。

(c)KOREA WAVE

RELATED ARTICLES

Most Popular