2025 年 8月 8日 (金)
ホーム国際ロッテリア、北米初進出へ…「K-バーガー」で米国市場に挑戦

ロッテリア、北米初進出へ…「K-バーガー」で米国市場に挑戦

ソウルのロッテリア店舗(c)news1

韓国の大手外食チェーンであるロッテリアが、米国市場への本格進出を果たす。ハンバーガーが日常食として消費されるアメリカ本土で、プルコギバーガーやビビンライスバーガーなど韓国料理を取り入れた“K-バーガー”を武器に、その競争力を試す。

ロッテグループの外食部門を担うロッテGRSによれば、ロッテリア北米1号店は2025年8月中旬、カリフォルニア州フラートンに直営店舗としてオープンする。これはロッテリアとして初の北米直営出店となる。

フラートンは韓国系およびアジア系の住民が多く、韓国料理への関心や需要が安定している地域。ロッテGRSはこの地を北米市場攻略の“橋頭堡”と位置づけ、ブランド認知度を高めながら全米への展開を目指す。

これまでロッテリアは1998年のベトナム進出を手始めに、アジアを中心に海外展開を進めてきた。現在は6カ国で直営およびマスターフランチャイズ方式で事業を展開しており、今回の北米直営店開設は、アジア中心からグローバル市場への転換点と位置づけられている。

北米進出に向け、ロッテGRSは2024年1月に米国法人「LOTTE GRS US」を設立し、翌2月には「LOTTERIA USA」の商標登録を完了。今年5月にはシカゴで開かれた全米最大の外食展示会「NRAショー」に参加し、リアプルコギバーガーや全州ビビンライスバーガーを披露。現地バイヤーや消費者の反応を確認した。

メニュー構成はシンプルかつ戦略的。看板商品のリアプルコギバーガーとリアエビバーガーを軸に、全州ビビンライスバーガーなど韓国内で人気の高い商品を組み合わせる。また、新商品1~2品の追加も予定している。サイドメニューは韓国と異なり、フライドポテト類に絞った3品前後とするなど、現地消費者の嗜好と運営効率の両面を意識した構成だ。

ロッテGRS関係者は「米国では韓国のようにメニューの多様性を持たせる必要はない。バーガーは5~6種類、サイドメニューはポテトをベースに構成した」と述べ、「今年の目標は店舗数拡大ではなく、1号店を成功させること」と強調した。

(c)news1

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