
全国的な猛暑の中、韓国江原道の大関嶺(テグァンニョン)と、「雲の上の地」とも呼ばれる「アンバンデギ」が、いわば“猛暑避難村”となっている。
7月1日午後3時すぎ、江陵(カンヌン)市中心部では気温36.7℃、連日の熱帯夜を記録。市内ではアスファルトの照り返しと蒸し暑さで屋外に立つことさえ困難だった。
しかし車で20~30分で着く大関嶺休憩所はまるで別世界だ。ここは約27℃と市内より10℃も低く、風車が自然の冷風を拡散し、天然のクーラー状態だ。
既に旧嶺休憩所の駐車場にはキャンピングカー約10台が停まり、その多くに人がいた。乗り降り口にはシェードを設置し、風に当たりながら過ごしていた。洗濯ものを干し、水筒を並べて、避暑用の“暮らし空間”を整えている様子だ。
江陵在住の60代は「市内は焼けるように暑いが、たった30分でここへ来れば天国みたい」と語り、「せっかく買ったキャンピングカー、こんなときに使わなきゃ」と笑った。
同時刻、標高約1100メートルの展望台駐車場でも、多くの車中泊客が避暑を満喫していた。ワゴン車の座席をフラットにし、窓を開けて冷気を取り込み、事実上プライベートな避暑地として機能していた。
気象庁は、猛暑による熱中症リスクが高まっているとして、「外出を控え、食中毒予防にも十分注意を」と呼びかけている。
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