韓国でMZ世代を狙った食品業界マーケティングにも新しい風が吹いている。最近、3次元仮想世界に現実を融合させるメタバース空間を活用して、さまざまな試みが進められている。メタバースに自社ブランド空間を構築して製品の広告としたり、ゲームを融合したりするなど、MZ世代と双方向によるコミュニケーションの強化を図っている。
◇非対面文化で注目
一部の企業は、メタバースを活用して勤務したり、職員教育を施したりしている。
メタバースは、現実世界のように社会、経済、文化活動が可能な3次元仮想世界だ。1992年、米SF作家のニール・スティーヴンスンの小説「スノウ・クラッシュ」に初めて登場した。
メタバースは仮想現実より一段階進化した概念で、アバターを使って、単にゲームや仮想現実を楽しむだけでなく、現実のように多様な活動ができる。
2000年代後半に、ソーシャルメディア「サイワールド(cyworld)」が大衆の人気を集め、ミニホームページ文化がつくられたとすれば、最近は、MZ世代が「メタバース文化」を活発化させている。新型コロナウイルス感染以降、非対面文化の拡大により、メタバースはさらに注目される空間になっている。
◇3Dデザインで主要製品表示
食品業界もメタバースを活用したマーケティングを積極的に展開している。
バナナ牛乳で有名な食品メーカー「ピングレ」は「ネイバージェット」が運営するメタバースプラットフォーム「ZEPETO(ゼペット)」に入店した。ZEPETOの人気ミニゲームの一つである「スライムパーティー」とコラボして「ピングレXスライムパーティー」を公開した。
ユーザーは仮想空間でビングレの代表ブランドや製品をさまざまな形で見ることができる。また、ゲームの中でバナナ牛乳、ヨーグルト、スーパーコーン、スナック菓子のコッケランなど、3Dデザインによってピングレの主要製品を見ることができる。
ゲームに参加したユーザーは、自分でキャラクターを飾ることができる「ピングレコーディネート」アイテムを受け取る。このアイテムは、ピングレウスキャラクターコスチューム5種、バナナ牛乳帽子、メロナ光線剣、鮒サマンコ帽子など20種だ。
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