韓国でポートフォリオ転換のために、社名変更を検討する食品会社が増えている。
ロッテ製菓は今年、社名変更を検討中だ。同社は昨年7月、ロッテフードと統合し、総合食品企業として歩んでいくためだ。
定期株主総会が開かれる3月ごろには、さまざまな新社名の候補を提示するとみられる。ロッテ製菓は統合後、菓子やアイスクリームだけでなく、家庭簡便食(HMR)、食用コオロギを活用した代替タンパク質などの新事業を展開している。ロッテ製菓関係者は「社名変更案をまさに準備中で、定期株主総会でその輪郭が決まるだろう」と語る。
今月2日には、大象(テサン)F&Bが大象ダイバーズに社名を変更した。「飛び込む」を意味する英語「Dive」を使い、「世の中へ、顧客の中へ、トレンドの中へ」というスローガンを掲げた。大象ダイバーズはジャムブランド「福音座」製品をカフェに供給するなど、カフェ関連事業を拡張する計画だ。
最近社名を変更した代表的な事例としては、韓国ヤクルトがある。流通専門企業に跳躍するため、イメージが確立されたヤクルトの名前を捨て、2021年現在の「hy」に社名を変えた。
ロッテ系の乳業メーカー「プルミル」も、ロッテハム牛乳からロッテ牛乳に分社されたが、ロッテ家から追い出された後、社名を変更した。
業界関係者は「企業の統廃合や買収などで事業内容が変われば、そのことを、社名変更を通じて消費者に伝えなければならないと考えるケースが多い。消費者が印象づけられている名前を変更するのは容易なことではないが、入念に練られた名前で再度印象づけることは重要だ」と話した。
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