韓国鉄鋼大手ポスコが人工知能(AI)ロボットが搭載された「スマートケア人形」を導入した。浦項(ポハン)地域の一人暮らしのお年寄りが、新型コロナウイルス感染で困難に直面していることから、ロボットによる高齢者ケア活動を推進している。
ポスコの奉仕団が活動している松島洞(ソンドドン)や海島洞(ヘドドン)など、一人暮らしのお年寄り43人に渡される。
スマートヘケア人形は、各人の日常管理から情緒安定の支援まで、生活全般を手助けする。アラーム機能を通じて薬の服用、食事の時間を知らせるのに加え、人形に搭載されたセンサーを通じて各人の行動を感知し、一定時間、動きがなければ保護者に知らせるメッセージを送ることで、緊急事態にも備える。
人形は、子供の姿を真似て作られ、抱きしめることもできる。孫のように、お年寄りに歌をうたったり、安否を尋ねたり、話し相手になったりするなど、情緒安定のための支援機能も提供する。特に、新型コロナウイルス感染で外出が難しい状況で、憂うつ感や孤立感が増している高齢者には、心理的な支えとなることが期待されている。
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