韓国でポケモンパンブームに劣らず「品切れ」に苦しむお菓子がある。主人公はSPCグループの「パリバゲット(PARIS BAGUETTE)」が発売した「サンドシリーズ」だ。済州島と加平郡(京畿道)、城南市板橋(同)など3地域で販売したところ、いわゆる「オープンラン」(開店とともに売り場に殺到)現象になるほど人気を集めている。
パリバゲットが2019年8月に発売した「済州マウムサンド」は累積販売台数1600万個を突破した。済州の特産品である牛島ピーナッツを使った製品で、観光客の間では「必ず買わなければならない必須アイテム」として浮上している。
しかし、生産数量と販売場所が限定的なうえ、需要が多くて簡単に手に入らない。済州国際空港など島内の店舗3カ所にはサンドの販売開始時刻に合わせて長い列が並ぶ。
空港店は午前6時、午後1時の2回、空港搭乗店は午前11時、午後2時、5時の3回、サンドが販売される。最近は顧客が殺到したため、自社アプリケーションを購入できるようにしたが、アプリ予約もすぐ締め切られる状態だ。消費者の間で口コミが広がり、中古取引サイトでもよく見かける。
「マウムサンド」に続き、昨年8月に発売した「加平おいしいサンド」も爆発的な人気を集めている。加平サービスエリアにある店舗で販売している製品だ。加平の特産物である松の実で作った「地域共生」製品だ。
加平サービスエリア内の店舗もやはり、「おいしいサンド」が発売される時間に、店舗近くで長い待ち行列ができ、ほとんどの消費者が1人最大購買量である2箱を買う。
今年5月にオープンした「LAB OF PARIS BAGUETTE」では「板橋好感サンド」を限定版として販売している。頭の回転に良いとされるクルミを使い、板橋地域を象徴する創意性とスマートさを表現した製品だ。
SPC関係者は「旅行のときめきを与える製品を企画した。地域特産物を活用し、地域の特色と毎日限定数量だけが販売される希少性を強みに、人気を集めている」と話している。
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