コラム
MONEYTODAY パク・ミジュ記者
「ポケモン、本当にひどすぎませんか。どこまで行くのか」――。2月から始まった「ポケモンパン」品切れ騒動は現在進行形だ。
依然として多くの子供と両親が「ティブティブシール」(剥がして貼って剥がして貼るステッカー)が入っているポケモンパンを探しに通っている。しかし、コンビニなどのポケモンパン売り場はほとんど空っぽだ。コンビニ当たりの発注制限がかかった点もそのままだ。
今月初旬、SPCサムリップがオンラインショッピングモール11番街を通じて5日間、午前11時にポケモンパンを販売したが、わずか数分で製品が品切れになったりもした。
先月29日、SPCサムリップが発売した「ポケモンパンハロウィン限定版」は、夜光シール が入ったうえに製品個数も限定され、これを求める親たちがさらに気をもんだ。
SPCサムリップも次のように公示している。
「現在、ポケモンパンを最大限、供給するために関連生産設備を24時間稼動している。にもかかわらず、製品購入を希望するすべての方々に円滑に供給することには、困難がある」
製品を購入できない限り、消費者は不満を示す。だからといってSPCサムリップがむやみに生産を増やすこともできない。
SPCサムリップ関係者は「ポケモンパン生産施設を増やしても、流行が去れば、損失を被る恐れがある。追加生産は難しい」という。かつて、ヘテ製菓が「ハニーバターチップ」の人気で第2工場を竣工した。需要が期待値に及ばず、困難に直面した前例もある。
より大きな問題はポケモンブームに期待してコンビニと食品業界がマーケティング効果を極大化しようとするところにある。
コンビニはレジ近くのよく見えるところにそれぞれ「レンチキュラーチップ」(角度によってイメージが変わりポケモンの進化過程が見られるキラキラチップ)、「サークルチップ」(ポケモンキャラクターが描かれた丸い形のチップ)の入った「ポケモン海苔」「ポケモンスナック」のような製品を配置し、子供たちの購買を誘導する。
ポケモン海苔の場合も各コンビニにおいて発注制限がある。供給不足というが、消費者をやきもきさせる「希少マーケティング」を活用しているのではないか、という指摘も出たりする。
消費者は疲労をため込んでいる。
保護者は子供が喜ぶため、ポケモン製品を仕方なく買ってあげている。しかし、毎回、「オープンラン」(開店と同時にダッシュする)、「トラックラン」(トラックを待ちながら並ぶこと)も難しいということだ。さらにポケモンで搾取を続けると、「イライラ誘発者」になることもある。
何事も、やりすぎは問題になるものだ。
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