ソウルでポイ捨てのたばこで側溝が詰まり、水害の原因になりかねないと懸念されている。梅雨時は清掃員が頻繁に清掃しているが追いつかない状況だ。
本格的に梅雨入りした6月29日、ソウル・江南(カンナム)駅近くのビルの前で清掃員が「会社員が吸い殻を側溝に捨てている。先日掃除したが、またいっぱいになっている」と舌打ちした。
この日午後、江南駅がある瑞草洞(ソチョドン)一帯では1時間当たり20㎜以上の強い雨が降り、ポイ捨てされた吸い殻が次々と雨水に流され側溝に吸い込まれていった。
瑞草区は梅雨の時期、毎日、側溝を掃除しており、この日も清掃員が江南駅一帯を掃除したが、吸い殻は手に負えないようだ。中にはごみ箱がすぐそばにあるのに、掃除している目の前で吸い殻を捨てる不心得者もいた。
昨年、江南駅一帯で水害が起きた時、吸い殻などごみに阻まれ、側溝が本来の役割を果たせなかったという指摘が多かった。
国立災難安全研究院によると、吸い殻やビニールなどのごみが詰まると水が逆流し、浸水が3倍も早く起きるという分析結果がある。
ソウル市立大学消防防災学科のイ・ヨンジュ教授は「梅雨どきには、浸水履歴がある地域や、低地など危険度が高いところの側溝を、重点的に管理することが重要だ。地域の人たちが自発的に清掃すれば、インセンティブを与える方法も検討に値する」と提言した。
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