韓国でペットをターゲットにした医薬品・健康機能食品事業に柳韓洋行(ユハンヤンヘン)や大熊(デウン)など業界売り上げ上位の製薬会社が参入している。中堅製薬会社も後を追い、進出ラッシュの様相を呈している。
特に、こうした企業が狙っているのは畜産業関連の動物医薬品ではなくペットの犬や猫のヘルスケアだ。既存の施設とインフラを活用して簡単に参入できるメリットが大きい。
韓国農村経済研究院の調査では、国内ペット市場は2015年の1兆9000億ウォン(1ウォン=0.1円)から2020年には3兆4000億ウォンへと5年間で78.9%成長した。2027年には約6兆ウォン規模になると見込まれている。
ペット認知症治療薬の販売などの事業を進める柳韓洋行AHC(動物ヘルスケア)事業部は2021年に約240億ウォンを売り上げた。大熊もペットヘルスケア事業の子会社である大熊ペットを通じて、昨年末からペット用ビタミン栄養剤の販売を本格化した。
製薬業界関係者は「動物医薬品や健康機能食品は人を対象にした製品ほど許可が難しくないため、今後の臨床開発時にも役立つ。ペット市場は製薬会社が一般消費者の認知度を土台に進出しやすいと見ている」と話した。
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