韓国・釜山でペットをめぐるトラブルが殺人事件に発展し、現地警察が背景を詳しく調べている。
警察の調べによると、釜山市北区亀浦洞のあるビラの玄関前で5日午後6時36分ごろ、60代男性が、40代男性とその娘(小学生)を刃物(刃渡り23センチ)で切りつけた。
娘が自宅に戻って警察に通報し、警察官が現場に駆けつけたところ、2人とも倒れており、40代男性は死亡、60代男性は意識不明の重体だった。60代男性は刃物で自殺を図ったとみられる。娘は病院に運ばれたが、命に別状はないという。
釜山警察庁は殺人容疑で60代男性を立件する方針。
警察によると、男性2人は2年前までこのビラに住んでいて、40代男性のペットをめぐりトラブルが発生していたという。
60代男性は40代男性の下階にある知人の家で10年余り暮らしていた。4~5年前、40代男性がベランダで育てるペット犬の排泄物による悪臭に対して苦痛を訴え、たびたび言い争っていたという。
2022年10月ごろ、60代男性は知人宅から転居したが、知人は悪臭に悩まされ続け、警察に通報したこともあったという。
犯行当日、60代男性は知人の家を訪れており、犬の散歩に出ていた40代男性と偶然出くわしたのではないかと警察は見ている。ただ、現場周辺には防犯カメラがなく、犯行の経緯は明らかになっていない。
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