韓国・現代自動車と起亜が、世界三大信用格付け会社からすべてAランクを取得し、「トリプルクラウン」を達成したことが、海外の主要メディアでも注目を集めている。グローバル完成車グループ「ビッグ3」に成長し、金融市場でも投資価値と安定性を認められ、その地位がさらに高まったと評価されている。
米AP通信、ウォールストリートジャーナル(WSJ)、英ファイナンシャルタイムズ(FT)などが、現代自動車と起亜が最近、スタンダード&プアーズ(S&P)などの世界三大信用格付け会社からすべてAランクを取得したというニュースを伝えた。
これらのメディアは「韓国の自動車ブランドにとって意義深い成果であり、グローバルモビリティ産業における現代自動車・起亜の影響力が増大していることを示している」「現代自動車と起亜がグローバルモビリティ産業のリーダーとしての地位を確固たるものにした」と評価した。
世界三大信用格付け会社からすべてAランクを取得したグローバル完成車メーカーは、現代自動車・起亜、日本のトヨタとホンダ、ドイツのメルセデス・ベンツの4社のみ。これらの信用格付け会社は、現代自動車と起亜を一体として評価している。
現代自動車と起亜は、グローバル信用格付け会社からのランク向上を機に、電動化、ソフトウェア中心車両(SDV)、未来航空モビリティ(AAM)、ロボティクスなど、未来事業の推進にさらに注力する計画を明らかにしている。
現代自動車は、最近開催されたCEOインベスターデーで、未来の新事業への大規模投資計画を発表した。2033年までの10年間で、未来の新事業などに総額120兆5000億ウォンを投資する予定で、これは昨年の発表より約10%増加している。投資は、次世代ハイブリッド、距離延長型電気自動車(EREV)、電気自動車、SDV、水素などを含む中長期戦略「現代ウェイ」の実行に充てられる。起亜も、今年4月に開催したCEOインベスターデーで、2028年までに総額38兆ウォンを投資すると発表している。
信用ランクの向上は、未来事業の推進に必要な資金調達過程で、利子負担を軽減する効果がある。利子費用の減少により、企業が保有する現金が増加し、新事業への投資や配当の余地が広がるという効果もある。
現代自動車と起亜の関係者は「グローバル自動車市場だけでなく、金融市場においても格上げされた地位にふさわしく、国内外でより積極的かつ透明なコミュニケーションを進めるとともに、確実な中・長期未来戦略の実行を通じて、さらに地位を高めていく」と述べた。
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