2025 年 4月 1日 (火)
ホーム社会ベトナム旅行後に一家全員感染の“はしか”、韓国で拡大懸念

ベトナム旅行後に一家全員感染の“はしか”、韓国で拡大懸念

(c)MONEYTODAY

呼吸器感染症である「はしか」が世界的に流行している。特にベトナムで急速に感染が広がる中、韓国国内でも感染者が増加し、当局が警戒を強めている。

韓国保健当局によると、最近、光州のある病院に入院していた患者とその家族6人、済州地域で1人、合計7人がはしかの確定診断を受けた。保健当局はさらに感染者がいる可能性があると見て、密接接触者に対する疫学調査を進めている。

感染者の居住地は、光州が2人、全羅南道が4人、済州が1人。年齢別では1歳未満が3人、20代が2人、30代が2人で、感染者の多くは幼児の親や家族であることが伝えられた。

光州・全羅南道での感染事例は、家族の一人が最近ベトナムを訪れた後、乳幼児が発熱などの症状を見せたことで病院を受診し、入院中に感染が確認された。その後、同じ病院内で接触した乳幼児や保護者、病院関係者に感染が広がったとみられている。

済州での感染者は、ベトナムを経由して済州島を訪れた外国人観光客で、すでに母国に帰国したとされる。

光州地域でのはしか感染は2019年以来、約6年ぶり。

釜山でも今月20日、今年初となるはしか患者が1人発生した。患者は20代の釜山在住者で、現在入院治療を受けている。釜山市によると、患者はベトナムとタイを旅行していた経歴がある。釜山市は患者の動線や接触者に関する疫学調査を進めており、追加感染者の有無を監視するために緊急対応体制を稼働させている。

韓国疾病管理庁は、はしか流行国への渡航を控えるよう勧告しており、やむを得ず渡航する場合は出国の2週間前までにワクチン接種を完了するよう呼びかけている。

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