
ベトナムなど東南アジアを旅行する韓国人の間で、「チップ」を巡る議論が広がっている。本来は一般的でなかったチップ慣行を韓国人観光客が作り出し、現地スタッフが露骨にチップを求めるようになったとの指摘が出ている。
ベトナム旅行関連のオンラインコミュニティに7日、「ベトナムでは『韓国人=チップをくれるカモ』と言われている」との趣旨の投稿が掲載された。投稿者は、ベトナムは本来チップ文化のない国だが、観光地で韓国人が習慣的にチップを渡すようになり、いまでは当然のように受け止められていると伝えた。料金にチップが含まれているにもかかわらず、サービス終了後も従業員がチップをもらうまで離れなかったり、要求したりするケースもあるという。
この投稿を受け、コミュニティでは批判的な反応が相次いだ。あるネットユーザーは、なぜ韓国人だけがチップを渡し、お菓子の詰め合わせのようなプレゼントまで用意してカモ扱いされるのか理解できないと指摘した。別のユーザーは、韓国では無料サービスを期待するのに、海外に出るとチップに寛大になるのは不思議だとして、旅行者の二重基準を批判した。存在しない文化を韓国人が率先して作っている状況だと懸念を示す声もあった。
一方、11日にはSNSで、現金とともにフェイスマスクや韓国のお菓子などを入れた「グッディーバッグ(Goodie Bag)」まで登場し、話題になった。グッディーバッグは感謝の気持ちを込めた小さな贈り物のセットだ。
オンラインでは、こうした個人の善意が結果的に現地の物価をゆがめ、チップの強要につながる副作用を生んでいるとの見方が広がっている。実際、一部のマッサージ店では、韓国人観光客向けに適正チップ額を紙に書いて提示するケースもあるという。
ただ、サービスに満足して自発的にチップを渡すのは個人の自由であり、過度に批判すべきではないという意見もある。専門家は、東南アジアの多くの国ではチップは一般的な文化ではないと説明する。観光地で少額のチップがやり取りされることはあるものの、社会全体の慣習とは言い切れない。ただ、特定の国の観光客が継続的にチップを渡せば、それが慣行として定着し、サービス料金全体の上昇につながる可能性があると指摘している。
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