韓国の総合出版「民音社(ミヌムサ)」は夏を迎え、水の中でも読める「ウォータープルーフブック」の5番目のシリーズを出版した。
2018年に初めて製作された「ウォータープルーフブック」は、同社が新しい読書形態を提案するために企画したもの。世界3大デザインアワードに数えられるIFデザインアワードで、2020年のコミュニケーション部門本賞を受賞した。
民音社は5年間出版を続けている背景として「読者には読む楽しさを提供し、出版市場にはシーズンに合った新しい可能性を提示することに意義を見いだしている」と説明している。
水に濡れない防水仕様であり、海辺やプール、浴槽などで読書を楽しもうという読者も毎年増えている。
水に濡れない本の秘密は別名「ミネラルペーパー」と呼ばれる環境に優しい防水紙にある。
この用紙は、採石場や鉱山で捨てられる石をリサイクルして作ったものだ。一般紙とは違って湿気に強く、水に濡れても乾燥しやすい。また、濡れても変形せずに、乾かして保管することができる。
今回公開する2種は、韓国作家の短編小説をまとめた 「アンソロジー(anthology、選集)」で、それぞれ「家族」と「青い水」をキーワードに集められた作品だ。ミネラルペーパーの特性上、一般の図書のように分厚くしにくいため、100ページ前後にしている。
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