韓国で「千万人観衆」のプロ野球人気と、著名アーティストの訪韓公演が重なり、芸術・スポーツ関連のサービス業の生産が大きく増加した。
統計庁の国家統計ポータル(KOSIS)によると、今年8月のサービス業生産指数(季節調整済み)は117.7(2020年=100)で、前月比0.2%増加した。
サービス業生産は5月のマイナス(-0.8%)から6月にプラス(0.3%)に転じ、その後、3カ月連続で増加傾向を続けている。
特に8月には、芸術・スポーツなどの余暇関連サービスがサービス業全体の生産の増加を牽引した。
8月基準の芸術・スポーツおよび余暇関連のサービス業生産指数は186.5で、前月比9.0%増加した。これは一昨年7月(19.2%)以来、25カ月ぶりの最大の増加幅だ。
余暇関連サービス業が大幅に増加したのは、観客数の新記録を更新し続けているプロ野球の人気や、8月に開催された世界的ラッパーであるカニエ・ウェストの訪韓コンサートなどと無関係ではない。
韓国プロ野球リーグであるKBOリーグは、8月18日に847万5664人という過去最多の観客記録を打ち立て、同月28日には「900万人観客」を突破した。
14年ぶりに韓国を訪れたカニエ・ウェストのコンサートを観るために多くの観衆が集まり、先行予約も7月30日の段階で完売していた。通常、クレジットカードの決済が完了するまで数日かかる点を考慮すると、この期間の決済額は8月の統計に反映される可能性が高い。
企画財政省関係者は「プロ野球や人気アーティストの公演は、サービス業生産の中にあるスポーツ娯楽サービスとして分類されている。これらのイベントや日程がサービス業生産の増加に影響を与えたと推定される」と話した。
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