韓国を越え、海外でも技術力を認められ活躍しているパブロ航空が次の段階の成長のために何をさらに準備しているのか。同社のイム・スンハン最高技術責任者(CTO)に話を聞いた。
◇「人・商品の移動に絶えない流れをつくる」
――花火ドローンでギネス記録を更新した。
イムCTO ハンファとともにする「ソウル世界花火大会」の事前イベントとして世界ギネスに挑戦した。その結果、「空中で同時に最も多くの火花を散らした無人航空機」分野で511台で世界ギネス記録を更新した。ハンファのロゴを描くため520台を浮かべたが、残念ながら花火が重なる部分は1台と認められ、計511台が新記録と認定された。
――PAMNetの概念は。
イムCTO 普通ドローンを統制するシステムをGCS(Ground Control System)と呼んでいる。GCSは「1台のドローンを、非常に正確に細部的な部分まで遠隔で統制する」という目標で設計をする。市場はすでに飽和状態にあると判断している。PAMNetは、1人が複数台を同時に運用するのに最適化されたシステムを作ってみようということを目標にしている。運用概念からソフトウェアアーキテクチャまで「拡張性」と「開放性」に焦点を置いて設計した。このような概念を持って設計をするところはほとんどなく、ほとんどがドローン統制に集中している。パブロ航空はドローンだけでなく無人水上艇や無人地上ロボットのようなものまで全て管制可能な開放型アーキテクチャに差別点がある。
――PAMNetの強みを要約すると。
イムCTO 一つ目は開放型構造を持っているという点だ。拡張性が良いという点が技術的に最も大きな長所だと言える。第二に、応用の観点から見ると、拡張性を考慮して開発したため、市場の変化により迅速に対応できる。顧客が要求するものに対して素早く動けるシステムになることを期待している。国土交通省K-UAMGC実証事業では、PAM Netを基盤に都心航空交通管理体系(UATM、Urban Air Traffic Management)を開発する予定だ。
――PAM Netに対する市場の反応は。
イムCTO 企業の関心が高い。ただ、企業ではすぐに金額を支払って使用できるか問い合わせてくるが、顧客が望む特別な要求事項に合わせて最適化する行為が入るしかなく、ユーザー環境に合わせてソフトウェアを最適化する時間が必要だ。今は配送サービスやUAM、UATMで技術力を積んで信頼度を上げることに重点を置いている。その後は自然にB2Bなど大きな顧客が一度に押し寄せてくるのではないかと期待している。
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