2025 年 5月 4日 (日)
ホーム社会“バーのようなスタバ”がソウルに誕生…都市型リザーブ店の新体験

“バーのようなスタバ”がソウルに誕生…都市型リザーブ店の新体験

「スターバックス・リザーブ・島山」店内(c)news1

「これまでのスターバックスとは全く違う」。ソウルにある「スターバックス・リザーブ・島山(Starbucks Reserve Dosan)」店長のステラ氏は、店舗を紹介しながらこう語った。

スターバックスのコーヒーアンバサダー出身の彼女の言葉通り、店舗の雰囲気は既存のスターバックスとは一線を画していた。馴染み深い緑のロゴはなく、「BAR MIXATO」のサインだけが掲げられ、インテリアも昼間から訪れられるバーのような落ち着いた雰囲気に仕上がっている。

1階の「エクスペリエンスバー」では、コンシェルジュ形式でバリスタが客と直接対話し、好みに合わせてコーヒー、フード、抽出器具まで提案するパーソナライズドサービスを提供している。単なるドリンク販売を超え、「コーヒー体験」を重視した空間となっている。

さらに、空港を思わせる「フリッカーボード」も設置され、焙煎中の豆の情報をリアルタイムで表示している。予約者の名前がボードに表示されるなど、特別感の演出にも工夫が施されている。なお、予約は一部指定席に限られる。

「リザーブ・島山」は、これまで地方(春川、済州など)にあったリザーブ店舗のアクセス難を補完する、初の「都市型リザーブ」店舗。スペシャルティコーヒーをより身近に楽しみたいというニーズに応えるため企画された。

店舗デザインのコンセプトは「都心の中の温かなコーヒーハウス」。店内はウッド素材を多用し、商業施設というより自宅のような温もりを感じさせる空間に仕上げた。同時に、ロースタリー(ROASTERY、焙煎所)を連想させる演出も施され、コーヒー豆の通り道を模した配管型照明や、2階には暖炉風のインテリアも設けられている。

また、新たに開発された11種の新メニューも話題だ。コーヒー6種、ウイスキーを使ったコールドブリュー1種、ノンコーヒードリンク4種がすべて韓国で独自開発されたもので、世界のスターバックス店舗では味わえない内容となっている。

中でも「リザーブ・スモークド・コールド・ファッションド」の調理シーンは、まるで高級カクテルバーのような雰囲気。燻製用のリンゴウッドチップの香りが店内に広がり、トーチで仕上げる「フレンチバニラ抹茶ラテ」も、目にも楽しい演出だった。

フードもリザーブ専用メニューを用意している。メルティングティラミスケーキやトリュフバターバーなど、コーヒーの風味を引き立てるデザートペアリングを強化し、見た目にも華やかな演出が施されている。

スターバックス関係者は「リザーブ 島山は、都心で新しく高級感のあるリザーブ体験をより身近に楽しんでもらうために企画された最初の事例。今後、都市型リザーブ店舗の拡大も検討する」と明らかにした。

(c)news1

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