2025 年 6月 23日 (月)
ホーム社会バスのなか「正義の行動」が罰に?…韓国・80代への暴行を止めた男性に“罰金命令”

バスのなか「正義の行動」が罰に?…韓国・80代への暴行を止めた男性に“罰金命令”

「ボベドリーム」(c)news1

バス内で起きた暴行事件を仲裁しようとした韓国の男性が止める際に手を出したとして罰金の略式命令を受けた。男性が13日、自動車関連コミュニティ「ボベドリーム」に映像などを投稿した。ネット上で同情と議論が広がっている。

事件は昨年のちょうど今ごろ、ソウル市内を走るバスの車中で起きた。20代の男が80代の高齢男性と口論を始め、やがて暴行に及んだ。男性はこれを止めようとして巻き込まれ、鼻の骨を折る全治3週間のけがを負った。

「ボベドリーム」(c)news1

映像には、若い男が高齢男性を殴り、蹴りつける様子が映っている。高齢者は床に倒れ、バスの乗客からは悲鳴が上がった。その直後、男性が止めに入ると男が激しく反応し、取っ組み合いになった。

男性は「自分も暴行罪で捜査を受けている。高齢者とともに『共同暴行』という名目で処罰対象になった」といい、罰金100万ウォン(約11万円)の略式命令を受けた。高齢男性も容疑者として事情聴取を受けたという。

「ボベドリーム」(c)news1

男性は「手を出したのは確かで反省しているが、あのままだと高齢者がどうなっていたか分からない」と処分の不当性を訴えている。

ネット上では「正義感のある行動がなぜ処罰されるのか」「暴行の主犯と仲裁者を同列に扱うとは」など暴力事件に対する法適用の在り方に疑問の声が噴出している。

(c)news1

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