米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)が韓国SKブロードバンドを相手取って起こした訴訟の控訴審初弁論が16日、ソウル高裁で開かれた。
両社はそれぞれ約20分間、口頭弁論に臨んだ。
ネットフリックス側は「ネットフリックスとSKブロードバンドが協力し、コンテンツ転送をより効率的にし、より高い品質のサービスを提供することが共存するということで、技術的に可能な方法だ」と主張。「にもかかわらずSKブロードバンドは自社の利用者に独占的に選択させ、こうした方法を拒否して、ただ金銭だけを要求している」と訴えた。
また、SKブロードバンド側がネットワーク使用料の不当利益を返還するよう求めて起こした反訴についても「法的根拠がなく、1審判決も不当利益を認めなかった」と指摘した。
一方、SKブロードバンド側は「新型コロナウイルス感染拡大以降、ネットフリックスのトラフィックが急増し始め、耐えられなくなった」との認識を示したうえ「他の会社はすでにネットワーク利用の対価を支払っている」と反論した。
ネットフリックスはSKブロードバンドを相手取り、ネットワーク使用料を支払う義務がないとして、債務不存在確認を求めて提訴した。一審では、ネットフリックスの使用料負担を認めたため、ネットフリックス側が控訴していた。今回はその控訴審の初弁論。
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