韓国ネット大手ネイバーが、韓国IT企業史上で最大規模のM&A(買収・合併)に乗り出す。米国版「タングンマーケット」の「ポッシュマーク」(Poshmark)の買収に2兆3441億ウォンを投じることを決めた。
MZ世代であるチェ・スヨン代表が就任して以後、初めてのM&Aで、安定性よりも未来の成長性を重視したとの評価も出ている。一方で、株価下落が進む中で、収益性に対する懸念もある。
ネイバーは4日、北米ファッションC2C(個人間取引)プラットフォーム「ポッシュマーク」の持分100%(9127万2609株)1株当たり17.9ドルずつ、計約16億3377万ドルで全額現金で買収すると明らかにした。ネイバー資産総額の6.96%に達する。
これによってネイバーは、▽韓国「クリーム」▽日本「ビンテージシティ」▽ヨーロッパ「ベスティエールコレクティブ」に続き、北米のC2Cプラットフォームまで抱えることになった。2011年に設立されたポッシュマークは、米ナスダック上場会社で、タングンマーケットとインスタグラムを合わせたような企業と言える。
米国の郵便番号であるZIPcodeを基盤に地域別コンテンツを提供し、販売者が自身のクローゼットの中の服をフィードで共有すれば、それをフォローする購買者が製品を見つけ、取引する仕組みだ。累積利用者8000万人のうち80%がMZ世代で、昨年の年間取引額は18億ドル、売上高は3.3億ドルを記録した。
米コンサルティング会社「エクティベート」によると、米国の中古取引(リコマース)市場は昨年から年平均20%ずつ成長し、2025年には1300億ドル規模になる見通しだ。ポッシュマークも2019~2021年に年平均26%成長している。
ネイバーは、独自のAI・検索技術とライブコマースなど新しい事業モデルを加え、今後3年間で20%以上の売り上げ増を目指すという。
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