◇66の言語に翻訳し字幕
高いNLU技術力のおかげで正確で導入費用も低価格で、すでにグローバル企業がオールガナイズのソリューションを選んだ。
日本のSMBC金融グループ、野村グループ、Jパワー、米国のコカコーラなどだ。オールガナイズは顧客会社の80%以上が日本と米国企業だ。
XL8はNLU技術で口語体に特化した翻訳技術を提供している。
現在、翻訳・字幕・吹き替えサービス提供業者のアイユーノー(Iyuno)SDIとともに、ネットフリックス、ディズニープラスなどのOTTプラットフォームに提供されるコンテンツを66の言語に翻訳し、字幕を付ける。
映像内の脈絡に沿った柔軟な翻訳はもちろん、丁寧語や敬語など人間関係まで反映できることが特徴だ。
2019年に設立されたXL8は設立8カ月余りで50万時間以上の映像コンテンツを翻訳した。
XL8関係者は「NLU技術でコンテンツを下訳した後、人の翻訳者が編集したうえで最終的な字幕を付けるという方式。大量のコンテンツをより多くの国でいち早く楽しめるようにすることだ」と話した。
このほか、「イルダ(iluda)」チャットボットサービスで有名になったスカッターラボ、性格を持つチャットボットを開発しているチュニブ、論文盗作検査や採用支援サービスを提供するムハユ(Muhayu)などがNLU技術でそれぞれの事業領域を構築している。
◇海外ではすでにユニコーン企業も
市場は急速に成長している。グローバル市場調査機関マーケッツアンドマーケッツ(Markets and Markets)はNLU・NLP技術の市場規模が2022年の157億ドルから2027年には494億ドルに成長すると見通している。年平均成長率が25.7%に達する。
eコマースはもちろん医療、生命科学、物流、政府・公共部門、製造など産業の至るところで関連技術が使われることになるという。
海外ではすでにユニコーン企業も出ている。
シリー(Siri)やビックスビー(Bixby)のような対話型AIソリューションをどんな企業でも使えるように、オープンプラットフォームの形態で開発したサウンドハウンド(Sound Hound)が代表的だ。
同社は今年4月、21億ドルの企業価値が認められ、ナスダック市場に上場した。NLU技術によってスマートホームから遠隔医療、非対面教育などに事業を拡張した中国の雲知声(Unisound)も11億ドルの企業価値が認められた。
韓国のNLU技術をベースにしたスタートアップにも多額の資金が集まっている。
オールガナイズは設立2年目で累積1500万ドルの投資を誘致し、最近は日本に本社を移して東京証券取引所への上場を準備している。顧客会社の中で日本企業の割合が高く、日本のデジタル転換速度を見ると東京市場への上場が最も適していると説明する。
XLエイトも昨年末から本格的な資金調達に着手し、6カ月余りで36億ウォン規模の投資誘致を完了した。投資を主導したエイティーナムインベストメント(Atinum Investment)のメン・ドゥジン副社長は「人の翻訳者の供給の限界にはXLエイトのソリューションがその答になるだろう」と投資理由を伝えた。
業界関係者は「一つのNLUエンジンが一つの言語だけを理解するのではなく、数多くの言語を別の手続きなしに理解するようになる。技術力を備えたスタートアップがまだAIに転換されていない分野に、事業モデルを構築して参入すれば、NLU分野のユニコーン企業も誕生するだろう」と話している。
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