2025 年 10月 26日 (日)
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トランプ米大統領「北朝鮮は事実上の核保有国」…韓国訪問中の金正恩総書記との会談に含み

2019年6月30日、板門店で北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記と握手を交わすトランプ米大統領(c)Reuters/news1

トランプ米大統領は10月24日(現地時間)、アジア歴訪のためワシントンを出発する際、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記との会談に前向きな姿勢を示し、北朝鮮を「一種の核保有国(Nuclear Power)」と事実上認定する発言をした。

トランプ大統領は大統領専用機「エアフォースワン」搭乗中、同行したホワイトハウス共同取材団に対し、「北朝鮮は自身を核保有国として認めてもらわないと対話に応じないとしているが、その要求を受け入れる意思はあるのか」との質問に、「彼らは一種の核保有国だと思っている」と述べた。

さらに「私は北朝鮮がいくつの核兵器を保有しているかを知っており、あらゆる情報を持っている。キム・ジョンウン氏とは非常に良好な関係を築いてきた」と語った。

公式に核保有国と認めるかどうかとは別に、核兵器を多数保有しているという事実は認めるという意図とみられる。

また、トランプ大統領は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせた韓国訪問中にキム総書記との板門店での会談の可能性について問われ、「彼が連絡してきたら会う」と答えた。正式な日程にはないが、2019年以来2度目となる「サプライズ会談」の可能性を示唆した形だ。

「前回2019年6月に彼と会った時は、韓国に行くとインターネットで知らせた。彼ら(北朝鮮)は核兵器は多いが電話回線は多くない」と述べ、今回もインターネットを通じて接触する可能性に言及した。

事前に北朝鮮側と接触があったのかという質問には「実際、インターネット以外にあまり方法がない」としつつも、「彼らは私が来ることを知っている」と語った。

キム総書記は2025年9月、最高人民会議の演説で「米国が非現実的な核放棄の要求を撤回すれば、対話に応じる」と述べていた。トランプ大統領も同年8月25日にワシントンで開かれた米韓首脳会談の場で「年内にキム・ジョンウン氏と再会したい」と述べていた。

トランプ大統領の今回の歴訪は、10月26〜27日にマレーシア、27〜29日に日本、29〜30日に韓国と続く。

(c)news1

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