2025 年 6月 4日 (水)
ホーム政治トイレにも行けない緊張感…韓国で広がる“投票監視”の現場

トイレにも行けない緊張感…韓国で広がる“投票監視”の現場

2025年5月29日、ソウル市江南区の住民センターに設けられた期日前投票所に並ぶ有権者(c)news1

韓国大統領選挙の期日前投票が始まった5月29日、選挙不正を疑う一部市民団体や個人が、ソウル市内の期日前投票所に集まり「投票監視活動」を展開した。

ソウル警察庁によると、キム・ヨンヒョン(金龍顕)前国防相の代理人であるユ・スンス弁護士が主導する「クリーン選挙市民連帯」は、ソウル市内40カ所の投票所で合法的な監視を目的に集会申告を提出した。

ユ・スンス弁護士は「過去に実際の投票者数と開票結果が一致しなかった事例がある」と主張し、「客観的な方法で記録を残すため」と説明している。また「個人情報を侵害しない範囲で、静かにピケットを掲げる程度で進める」と述べた。

一方、極右系団体「自由大学」が運営するウェブサイトでは、ソウル市内の複数の投票所前をライブ配信を繰り広げた。ユーチューバーたちが投票所に入る人々を数える様子が公開された。

例えば、江南区の投票所では「本投票をしろと言っても聞かない」と話すユーチューバーが、入場する人々の服装や人数を逐一報告している。ある投票所前には「中央選管は人数改ざんを検証せよ」「自由市民が人数を直接数えろ」と書かれたプラカードが設置された。

中には「トイレに行くのも不安だ」と語る人物も。蚕室(チャムシル)などでは、高齢女性が計数器を手に投票所を見守る姿が目撃された。

(c)news1

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