――ナム・ヘンソンと自身のシンクロ率は。
チョン・ドヨン ヘンソンより空気は読める(笑)。人のことに割り込む部分は似ていないが、一生懸命生きるところは似ている。
――ベテラン俳優にも演技に対する悩みがあるのか。
チョン・ドヨン 感情が俳優ごとに違う。感情が序盤から出る人もいれば、回を重ねるほどよく出る人もいる。演技を長くしたからといって計算できるわけではない。私もやはり「感情移入できなければどうしよう」という恐怖は毎作品ある。
――そんな悩みがあるとは後輩たちも驚きそうだ。
チョン・ドヨン 私は正直、演技を自信を持ってやったことはないと思う。自信はないが、その瞬間に自らを信じようとする。「うまくできる」と自分自身に絶えず話しながらする。 その部分についてはチョン・ギョンホさんも不思議がっていたようだ。 一緒に演技してみないと、私がどうやって演技をするのか分からないんじゃないか。
――過去とは違う、現在の俳優チョン・ドヨンはどうか。
チョン・ドヨン 以前は自分の基準より他人の基準に合わせて演技をしていた。それが正解だと思っていた。しかし、今はあえてそうしない。私が感じてできることだけするのが正しいと思う。これまで耐えてきたことを自ら褒めたい。
――チョン・ドヨンという俳優に対する期待が大きい。負担感はないか。
チョン・ドヨン 負担というより、自分に対して偉いなと思う。何かになりたくて演技をしたわけではなく、与えられたことに最善を尽くすことに集中してきた。
――「イルタ・スキャンダル」で得たものは。
チョン・ドヨン 視聴率(笑)。ここまで多くの支持と関心を受けるとは思わなかった。
――今年は「チョン・ドヨンの年」と言えるのか。
チョン・ドヨン 私はいつも私の年だと思っている(笑)。何かうまくいかないことがあっても、チョン・ドヨンの年でなかったことはなかった。(他人も認める)「チョン・ドヨンの年」を成し遂げたからといって変わることはない。自分ではそういつも思ってきた。
(おわり)
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