韓国で「チメク(チキンとビール)」市場をめぐるフランチャイズ業者の競争が激しくなっている。家飲みが主流トレンドとなった中で、クラフトビールの事業を強化し、市場を先取りするためだ。
チキンフランチャイズ業者は、ビール業者の買収はもちろん、自社生産の設備を整えて新製品の発売に積極的に乗り出している。
業界関係者によると、韓国のフライドチキン専門店「キョチョンチキン(KyoChon Chicken)」の運営会社「キョチョンF&B」は、クラフトビール「1991ラガー」を発売する。これまでの「ムーンベア・ブルワリング(MoonBear Brewing)」の山シリーズ「金剛山ゴールデンエール」や「白頭山IPA」などに続き、大衆的なラガービールにポートフォリオを拡大するというものだ。
フランチャイズのライバル「ジェネシスBBQ」もクラフトビール市場の攻略に積極的に乗り出している。BBQはこれまでクラフトビールを、ビール製造の「マイクロブルワリーコリア(Micro Brewery Korea)」に委託生産(OEM)していたが、先月、京畿道(キョンギド)利川(イチョン)にクラフトビールを自社生産できる設備を完成させ、自主生産に乗り出した。
既存の6種クラフトビールのうち、自社生産は▽BBQヴァイゼン( Weizen)▽BBQドゥンケル(Dunkel)▽BBQIPA▽BBQGPA――の4種。BBQは生産工場を移転し、従来のBBQシリーズでスタートしたクラフトビールのブランドも「ジェネシス」に変更する。
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