2024 年 11月 24日 (日)
ホームエンターテインメントソン・ガンホ主演男優賞、パク・チャヌク監督賞…韓国、カンヌ映画祭初の2冠

ソン・ガンホ主演男優賞、パク・チャヌク監督賞…韓国、カンヌ映画祭初の2冠

レッドカーペットを歩くソン・ガンホ©news1

第75回カンヌ国際映画祭で韓国映画「別れる決心」と「ベイビー・ブローカー」が2冠を獲得した。韓国映画2作品が同時にコンペティション部門に名を連ねたのは6回目だが、一度に2作品の受賞は初めて。

ソン・ガンホは是枝裕和監督の初の韓国映画「ベイビー・ブローカー」で、カンヌ映画祭で韓国俳優として初めて主演男優賞を受賞した。ソン・ガンホは「怪物」(2006)▽「密陽」(2007)▽「良い奴、悪い奴、変な奴」(2008)▽「コウモリ」(2009)▽「パラサイト~半地下の家族」(2019)▽「非常宣言」(2021)――でカンヌに登場している。昨年は審査委員を務めた。カンヌ8回目の訪問、コンペティション部門招待4回目となる今年、初めて演技賞を受賞した。

ソン・ガンホは「とても感謝している。光栄だ。是枝裕和監督に深く感謝する。共演したカン・ドンウォン、イ・ジウン(IU)、イ・ジュヨン、ペ・ドゥナにも深く感謝し、この栄光を分かち合いたい」と述べた。

「ベイビー・ブローカー」の是枝監督は、「万引き家族」(2018)でパルムドール、「そして父になる」(2013)で審査員賞を受賞した。今回は是枝監督の初の韓国映画演出作として関心を集め、主演男優賞の受賞に成功した。

レッドカーペットに立つ映画監督パク・チャヌクと俳優パク・ヘイル©news1

パク・チャヌク監督は「別れる決心」で監督賞を受賞した。韓国人の監督賞受賞は2002年のイム・グォンテク監督の「酔画仙」の以来。パク監督は「オールドボーイ」(2003)で審査員大賞、「コウモリ」(2009)で審査員賞に続き、カンヌ通算3度目の受賞。

受賞後、パク監督は「(新型コロナウイルスの影響で)劇場にお客さんが来られない時代を経験し、映画館という場所がどれほど大切なのかを知るきっかけになった。私たちがこの病気に勝ち抜く希望と力を持ったように、映画人も映画館と映画を永遠に守ろうとしている」と語った。

第75回カンヌ国際映画祭受賞者(作)

▽パルムドール(最高賞)
 リューベン・オストルンド監督『Triangle of Sadness』
▽審査員大賞(グランプリ)
 ルーカス・ドン監督「Close」
 クレール・ドゥニ監督「Stars at Noon」
▽監督賞
 パク・チャヌク監督「Decision to Leave」(原題:別れる決心)
▽主演男優賞
 ソン・ガンホ「ベイビー・ブローカー」
▽主演女優賞
 ザール・アミール・エブラヒミ「Holy Spider」
▽脚本賞
 タリク・サレー「Boy from Heaven」
▽審査員賞
 フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン監督、シャルロッテ・ファンデルメールシュ監督「Le otto montagne」
 イエジー・スコリモフスキ監督「EO」
▽75周年特別賞
 ジャン=ピエール・ダルデンヌ監督、リュック・ダルデンヌ監督「Tori and Lokita」

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