2025 年 11月 11日 (火)
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ソウルCOEXに広がったAR地図とロボット…韓国NAVERの技術で体験する日常

「DAN25」で拡張現実(XR)特化スタジオ「Vision Stage(ビジョンステージ)」(c)news1

韓国ネイバー(NAVER)の統合カンファレンス「DAN25」が開催されたソウル市江南区のCOEX。 普段なら迷ってしまいそうな広い会場だが、ネイバーマップの「屋内ARナビゲーション」を起動すると、展示ブースまで迷わず到着できた。

11月6日の展示では、ネイバーの多様なAIサービスはもちろん、外部企業との協業によるインフラ技術も実際に体験できた。

GPSが届かない屋内でも、スマートフォンのカメラだけで現在地と方向を認識し、目的地までの道をガイド。COEX内で目的地を設定し、カメラで周囲をスキャンすると、現実空間の上に方向が直感的に表示された。この技術は「デジタルツイン」や「AIビジョン測位」など、NAVER Labsの空間知能技術が活用されている。

ネイバーマップの「フライングビュー3D」では、COEX、慶州・瞻星台、水原華城など全国10カ所の名所を3Dで体験できる。NAVER Labsの「NVS(NobleView Synthesis)」技術により、さまざまな角度からリアルな立体映像を閲覧できる。

11月中旬からはネイバーマップアプリの大規模リニューアルも予定されており、現在の「保存」タブは「予約」に変更され、地図から直接ネイバー予約が可能になる。

会場の一角には、XR特化スタジオ「Vision Stage」の体験ブースも設置された。ここでは、ネイバーの動画配信プラットフォーム「チジジク」のクリエイターが、仮想背景を活用したコンテンツ制作を体験可能。

Samsung・Google・Qualcommが発表したXR機器「Project Infinite」と連携した「チジジクXR」アプリも体験でき、まるでストリーマーが目の前にいるかのような没入感を味わえた。

ネイバー地図「屋内ARナビゲーション」画面のキャプチャー(c)news1

NAVER Labsが開発中のロボティクス技術も公開された。「Rookie 2」は、現在ネイバー社屋「1784」で運用されている「Rookie」シリーズの次世代型。スマートビルでの運営に特化している。

現代自動車グループ傘下の「42dot(フォーティートゥドット)」とネイバーが共同開発した、ソフトウェア中心自動車(SDV)向けインフォテインメントシステム「プレオスコネクト」も展示された。車載ディスプレイ上に、ナビゲーションだけでなく、ネイバー、ネイバーマップ、ウェイルなどのアプリをインストールして使用可能だ。ネイバーアプリでは、検索や天気、ニュース、ショート動画、Web漫画、予約した施設情報の地図連携までできる。2026年中盤に商用化を目指して開発中という。

SamsungのGalaxy Z Fold7でYouTube動画とパパゴ翻訳を並列表示し、映像のリアルタイム音声翻訳を体験。韓国語以外の動画も日本語や英語などに即時翻訳できる。年末までに商用化が予定されている。

(c)news1

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